Saturday, 2006/08/26

冥王星

冥王星が惑星で無くなったのは私にとってはどうでもいいことなのだが、だって、用語の定義の問題であって、生物の分類のようなそのものに根ざした問題ではないので、大した意義はない。むしろ、大した意義がないから今まで放置されていたのだろうと思う。ということで、冥王星が惑星で無くなったのはどうでもいいことなのだが、これを逃すと聴く機会がなくなるかもしれない、『冥王星』ってどんな曲なのか聴いておかなくっちゃってことで、『ホルスト:惑星(冥王星付き)』(ラトル指揮ベルリン・フィル演奏/東芝EMI)を発注する。

ホルスト組曲『惑星』を作曲し終えたのが1916年(初演は1920年)、冥王星が発見されたのが1930年、そして1934年にホルスト没。ホルストは冥王星発見をどう感じたのかな。組曲『惑星』は天文学ではなく占星術から着想を得たものと言われているし、組曲としてまとまったものに『冥王星』を後付けしようとは決して思わなかっただろうね。今回収録されている『冥王星』はハレ管弦楽団の依頼でイギリスの作曲家 コリン・マシューズが作曲し2000年に発表されたもの。『惑星』を補う意味で書かれたものだそうだが、作風が著しく異なるそうだし、私がどういう感想を持つかは未知数。ホルストは自身の作品のなかで『惑星』だけが有名になったことに不満を漏らしていたらしい。どうも、『惑星』はホルストから離れて独り歩きをしたがるようだ。さすが“惑星”だけのことはあ…(ry
By MicWire at 15:19:06 +0900 JST | Comment(0) | TB(0) | 古典音楽

Wednesday, 2006/07/19

『復活』三連荘

今週の名古屋は20日21日22日(木金土)と三日連続でマーラーの交響曲第2番ハ短調『復活』。20日(木)は小澤征爾指揮の小澤征爾音楽塾オーケストラ。21日22日(金土)はモーシェ・アツモン指揮の名フィル(第327回定演)。いずれも愛知県芸術劇場コンサートホール。どっちかっつーと、小澤の方が聞きたかったけど、木曜日は無理だな。もっと早く知っていれば、金曜日に行けたかもしれないが、予定を入れちゃった。久しく演奏会も行ってねーのー。
By MicWire at 10:24:49 +0900 JST | Comment(0) | TB(0) | 古典音楽

Friday, 2006/07/07

小澤征爾氏、活動再開

体調を崩しておられた小澤征爾氏が活動を再開されました。今年のサイトウ・キネンの指揮も執られるようです。ウィーン国立歌劇場のほうは来年から復帰のようで、2010年の契約切れでウィーンからは身を引かれるお積りのようですね。これからは後進の育成を第一に活動されるようです。
By MicWire at 10:07:28 +0900 JST | Comment(0) | TB(0) | 古典音楽

Tuesday, 2006/06/13

訃報 岩城宏之氏

岩城宏之氏、最後まで妥協せず 70歳超え“振る”マラソン(SankeiWeb・産経新聞)

岩城宏之氏が亡くなられました。岩城氏と同じ齋藤秀雄氏門下の小澤征爾氏も体調を崩しておられるようですし、同じく山本直純氏は既に2002年にお亡くなりになっています。一時代が終わろうとしている時に立ち会っているのですね。岩城宏之氏らの時代は日本のクラシック界にとっては、ある意味、黄金期だったと思います。特に近年の経済の停滞で、クラシックという文化そのものが日本からなくなってしまう危惧さえ語られました。そういう危惧を強く感じて活動されているおひとりに小林研一郎氏がおられます。以下は氏が2004年6月日本フィル音楽監督就任に際してのメッセージです。異例な内容にドキッとしたのを今も覚えています。

オーケストラは、幅広い聴衆の皆様に支えられてこそ、安定した基盤でよい活動が続けられるものです。私ども日本フィルは、皆様のお力を頂きながら、生活の糧を自らの血や肉で獲得してゆかなければなりません。この問題をクリアするために、私はこの度音楽監督の任をお受けし、日本フィルとともに闘いを始めることと致しました。今後日本の経済が良い方向へ向かうためには、文化と結び合い、文化と手を取り合って進んでいくことが不可欠です。それこそが我々の理想であり、そのお役に少しでも立てればと強く願っております。聴衆の皆様がこの理想を愛し共感して下さることを、私は確信しております。日本においてこの日本フィルが輝かしく存在し、「市民とともに歩む」というスローガンのもとに社会と良いつながりを作っていきたいと思っております。皆様のお力無しには私どもも力を発揮することができません。どうぞ今後も皆様の厚いご支援を賜りますようにお願い申し上げます。

コバケンももう66歳ですか。あのころのコバケンは今の私より若かった訳ですね。若き日の山本直純氏は小澤征爾氏に「自分は音楽の底辺を広げる。お前は世界を目指せ」と仰ったそうです。ああ、時の流れは無情なり。
By MicWire at 20:03:41 +0900 JST | Comment(0) | TB(0) | 古典音楽

Wednesday, 2006/05/24

ゲルギエフのシェエラザードを聴いた

ワレリー・ゲルギエフ指揮 キーロフ歌劇場管弦楽団演奏 セルゲイ・レヴィーチン(ヴァイオリン)リムスキー=コルサコフ作曲 交響組曲「シェエラザード」op.35

クラシック音楽の楽しみ方は一通りではない。同じ曲でも演奏によってその楽しみ方が異なる場合もある。演劇の舞台のようなものだ。原作が同じでも演出が変われば、楽しみ方も変わる。いや、変えなければ楽しめない。この曲の私なりの楽しみ方はシェエラザードとシャリアール王に思いをはせて、そのストーリーに浸りこむことで感動を得ている。ゲルギエフの「シェエラザード」はこの方法では楽しめなかった。濃厚で妖艶な(と言われている)シェエラザードは娼婦のように思えたし、堂々としすぎたシャリアール王は腹の出た中年を思わせ、女性不信から狂気の行動を起こすような純粋さなど微塵も感じさせなかった。このシャリアール王は計算とか人間関係とか言った事に依って行動するタイプに思えてしまう。そこにはシェエラザードと言う「癒し」の出番はない。ゲルギエフの「シェエラザード」はどう楽しむべきなのか。このCDに付いてくる冊子(CDケースの中に入っている、表紙がジャケ写で、解説などが書かれた10P程のもの)に唐突にバレエ・ダンサーの写真が出てくる。そう、この曲はバレエの伴奏音楽としても使われるのだ。そして、ゲルギエフはキーロフ歌劇場でバレエ「シェエラザード」の指揮を何度もやっているらしい。ひょっとして、この演奏はバレエ音楽として聴くべきなのかもしれない。バレエ・ダンサーが踊るさまを思い浮かべて聴くと楽しめるのかもしれない。だが、私にはバレエに対する興味はないし、この曲はバレエ音楽として作曲されたものでもない。現にリムスキー=コルサコフの遺族は「シェエラザード」が官能的な舞台の伴奏音楽として使われたことに怒り、裁判を起こしたと言う。もう少し聴き込んでみるつもりだが、どうなるか。
By MicWire at 12:58:08 +0900 JST | Comment(0) | TB(0) | 古典音楽

Sunday, 2006/05/21

シェエラザード

今夜のN響アワー、「名作“シェエラザード”誕生秘話」と聞いては見なきゃな。しかし、「誕生秘話」ってなんだろ。かなり有名な曲なので、今更「秘話」って言うほどのものが存在するのだろうか。見逃さないように録画しよ。

交響組曲「シェエラザード」はリムスキー=コルサコフが1888年に作曲。「アラビアン・ナイト」を下敷きにしたロマンチックな作品。私にとっては最も好きな曲のひとつです。「アラビアン・ナイト」といえば、「シンドバッドの冒険」とか、「アラジンの魔法のランプ」とか、「アリババと40人の盗賊」とかを思い出す方は多いと思いますが、それらが語られる大きな枠組みをご存知ない方は多いみたいですね。昔々ある国で、妻の不貞を見てしまい女性不信となった王が女性と一夜を過ごしてはその命を奪うという蛮行を続け、国が大いに乱れていました。そんな時、ある大臣の娘が自ら王のもとに出向きました。彼女は寝物語に面白い話を語り、王は続きが聞きたいばかりに彼女の命を奪わずにいるうちに千一夜が過ぎ王はもとの名君に戻りました…というのが大枠で、彼女が王に語って聞かせたのが「シンドバッドの冒険」や「アラジンの魔法のランプ」や「アリババと40人の盗賊」などの物語だったという構成です。彼女の名がシェエラザード。王の名がシャリアール王。交響組曲「シェエラザード」は威圧感たっぷりのシャリアール王のテーマに対して、ヴァイオリンのソロによるシェエラザードのテーマが優しく語り掛けるように流れ出します。気高く聡明で美しい反面、不安を押し隠した様子が目に浮かぶような繊細な旋律の後、カラフルと称されるコルサコフのオーケストレーションの極致のような曲が展開され、やがて最後はシェエラザードのテーマとシャリアール王のテーマが絡み合うように静かに消えて終曲を迎えます。クラシック入門に超お勧めの一曲。

※シェエラザードはシェヘラザードとかシャハラザードと表記される場合あり。シャリアールもシャフリヤール等の表記あり。

<追記>
N響アワーを視聴した。ええ〜、う〜ん、ってことは、「名作“シェエラザード”誕生秘話」の「シェエラザード」ってのは浅田次郎の小説の事だったのね。ふ〜ん。N響アワーで「名作“シェエラザード”誕生秘話」って言ったら、交響組曲「シェエラザード」のことだと思っちゃうよ。これってどうよ>NHK …まあ、それは置いといて、浅田次郎氏は中学からブラバンでトロンボーン吹いてたそうな。交響組曲「シェエラザード」を評して、「音で聴く物語。短編を読み終えた感がある」と仰ってました。トロンボーン吹きってこともあって、親近感アップ。

trb.png←大昔の私

N響アワーじゃ一部しか聴かせてくれないし、ちょっとムカついたので、欲求不満。以前から欲しかったゲルギエフ指揮キーロフ歌劇場管弦楽団演奏のCDを発注してしまいました。この録音、すげー評判がよろしくて、前から聴きたいと思っていたのです。なんとか、ゆっくり聴く時間を捻出せねば。
By MicWire at 09:41:23 +0900 JST | Comment(0) | TB(0) | 古典音楽